とても古い鍵

古いアンティークの鍵について相談されることがあります。
あるお客さんはイギリスに旅行に行った時にみつけた南京錠の合鍵を作って欲しいと依頼してきました。
この南京錠はベアフェイスと呼ばれるタイプのものでした。その名の通りクマの顔の形をした南京錠です。アンティーク好きだったらコレクションしたくなるような変わった鍵です。
鍵を開けるのには棒鍵を使って開けます。この棒鍵の合鍵を作って欲しいという依頼でした。
お客さんの持ってきた鍵を調べてみたところ、今から50年から60年ほど昔に作られた鍵ではないかと推測できます。
そして、一緒についてきた棒鍵もあとから作られた合鍵ではないかと思われました。ですから、この鍵から新たに合鍵を作ると鍵が合わない可能性があります。
新しく合鍵を作る場合には南京錠自体の鍵穴を覗いてそのタンブラーというピンの構造にあわせて鍵を削っていく必要があります。
こうしてできた鍵は元の鍵よりも使いやすいものになりました。
このようなアンティーク製品の鍵の相談はたまにあります。
愛好家がいるんでしょうね。
例えばアンティークの戸棚を買ったけど鍵を紛失したとか、最初からついてこなかったというようなこともあります。かばんやトランクの鍵を作って欲しいという依頼もありますね。

トイレの鍵

トイレの中に閉じ込められてしまうトラブルは結構多いです。
間抜けな話のようですが、当人にとっては深刻です。
トイレの中に閉じ込められる、というとわたしは必ずちびまる子ちゃんを思い出します。ちびまる子ちゃんのアニメでもたしかまるちゃんがトイレに閉じ込められてしまうというお話があったのです。
まるちゃんは学校のトイレの中に閉じ込められてとてもこわい思いをします。最後には確か用務員さんかだれかに助けてもらうのですが。このまま誰にも見つからなかったらどうしようと不安になるのです。
この話を見た時は子供ながらにとても恐怖を覚えました。
そうして大人になって鍵屋の仕事をしていると、あの時のまるちゃんのような目にあっているひとが結構多いということを知るのです。
家のトイレに閉じ込められてしまった場合は家族に助けてもらえるのでなんとかなります。しかし、一人暮らしだったりするとそうはいきません。何時間もトイレの中に閉じ込められてしまっていた人も何人もいました。
また、家族と一緒に住んでいても、家族が寝ていて気づいてくれないというケースもありました。
最近は携帯電話があるのでトイレの中から携帯で鍵屋を探して自分で助けを求めるという人も多いです。
トイレの窓から道路を歩く人に助けを求めたという人もいらっしゃいました。

ドアスコープのトラブル

玄関ドアになんらかの隙があると空き巣や覗き、いやがらせなどの悪質な犯罪の被害にあってしまう可能性があります。
例えば、普段あまり気にすることのないドアスコープもその隙のひとつです。
ドアスコープは内側から外を確認するのに使うものですが、これが実は簡単に取り外されてしまうことがあるのです。
取り外したら外からも中を覗けるようになってしまいますし、器具を差し込めばサムターン回しをされてしまうこともあるのです。
もしドアスコープが外されていたらドア周りに不審な傷跡がないかどうか探してみてください。気づかないうちに部屋の中に侵入されているかもしれないです。
ドアスコープを使った犯罪を防ぐためには防犯ドアスコープに交換することをおすすめします。
また、外から覗かれないように普段はドアスコープのところを塞いでおくのがいいかもしれません。ガムテープ等で塞いでおいたり、ちょうどドアスコープが隠れる位置にかばんやキーホルダーなどを下げておくのもいいアイディアです。
特に一人暮らしをしている人は気をつけてみてください。ワンルームマンションに住んでいる人は玄関入ってすぐのところにお風呂があるのでそこで服を脱いだりすることも多いです。もしも覗かれていたら・・・とても気味が悪いですよね。

泥棒に入られた

店に泥棒に入られてしまったという相談が寄せられることがあります。
店舗は出入口がガラスドアになっていることが多いため、泥棒に狙われやすいのです。
ガラスドアは穴を開ければ簡単に鍵を開けることができます。音もたたず、侵入にさほど時間もかかりませんのでリスクが低く、泥棒にとってはガラスドアは格好の狙い目なのです。
そして店舗には商品や売上のお金などがありますので泥棒にとって大きな利益になることが多いです。
泥棒に入られると出入口の修理をはじめ、店内の修復や盗まれた商品やお金など大きな損害がでてしまいます。
これらの損害のことを考えると厳重に防犯対策をしておく必要がありそうです。
一度泥棒に入られたら鍵屋さんに今後どのような対策をする必要があるのかを相談したほうがいいでしょうね。
一度空き巣に入られるとその後二度三度と被害にあう可能性も高いです。
経営者によってはそのお店をたたんで別の場所に引っ越すという人もいたりするのです。

ガラスドアの防犯に関してはガラスを割りにくい防犯ガラスに交換することをおすすめします。そしてそれだけではまだ不十分です。さらに鍵をツーロックにしてシリンダーの内側をサムターンではなく外側と同じようなシリンダーにしたり、防犯サムターンにすることが効果的です。