とても古い鍵

古いアンティークの鍵について相談されることがあります。
あるお客さんはイギリスに旅行に行った時にみつけた南京錠の合鍵を作って欲しいと依頼してきました。
この南京錠はベアフェイスと呼ばれるタイプのものでした。その名の通りクマの顔の形をした南京錠です。アンティーク好きだったらコレクションしたくなるような変わった鍵です。
鍵を開けるのには棒鍵を使って開けます。この棒鍵の合鍵を作って欲しいという依頼でした。
お客さんの持ってきた鍵を調べてみたところ、今から50年から60年ほど昔に作られた鍵ではないかと推測できます。
そして、一緒についてきた棒鍵もあとから作られた合鍵ではないかと思われました。ですから、この鍵から新たに合鍵を作ると鍵が合わない可能性があります。
新しく合鍵を作る場合には南京錠自体の鍵穴を覗いてそのタンブラーというピンの構造にあわせて鍵を削っていく必要があります。
こうしてできた鍵は元の鍵よりも使いやすいものになりました。
このようなアンティーク製品の鍵の相談はたまにあります。
愛好家がいるんでしょうね。
例えばアンティークの戸棚を買ったけど鍵を紛失したとか、最初からついてこなかったというようなこともあります。かばんやトランクの鍵を作って欲しいという依頼もありますね。